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治療院の内容など


by nakayamaryu
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目的論

「痛みと身体の心理学」 藤見 幸雄著より紹介させて頂きます。

身体症状や病が伝えること
 
あなたは、病気にかかったり、身体に症状が現れたとき、どのようなことを思うでしょうか。
・何か悪いものでも食べたのだろうか、飲みすぎたのだろうか。
・仕事のしすぎ、ストレス、寝不足のためか。
・身体のどこかが壊れてしまったんだろうか?
・遺伝のせいか?
・老化現象か?
・幼少期のトラウマあるいは、過去の辛い体験のためだろうか。
・両親の不仲のためか、家族とうまくいっていないためだろうか。
・人に言えない秘密があるからだろうか。
・いや、環境汚染のせいだ。
・社会的不平等のためだ。
・自分のどこかに悪い点があるからだろうか? 人格の問題か。
・心が汚れているからだろうか。
・何か悪いことでもしたんだろうか、悪いことを考えたために「神様」に罰せられたんだろうか。
いかがですか。
 
医学的妥当性のあるものから、妄想的なものまでさまざまですが、どれもに共通している点があります。それは、どこかに「原囚」を求めているという点です。つまり、どれもが「因果」的な考え方をベースにしているのです。何らかの原因を想定するのは、それをつきとめ、取り除くことによって、病や症状を治す、あるいは心や身体を「正常」な状態に戻すためです。症状や病は「異常なもの」、したがって「排除されるべき否定的なもの」
とみなされているのです。それが「因果論」による、病気観、症状観です。
 
これに対して、身体症状や病を、「意味や目的のあるもの」としてとらえる「目的論」的立場があります。そのうちの一つが、私が心理療法を行なう上で大事にしている「プロセス指向心理学(ProcessOrientedPsychology POP)」です。ある人が頭痛を訴えていました。頭の中で大きな音が打ち鳴らされ、頭が割れるように痛いといいます。こんなときPOPでは、症状や痛みを、意味のあるものとして、大事にしていきます。目を閉じて、その大きな音に耳を傾けてもらうことにしました。その人はしばらくすると、音に合わせて頭をふっています。そして言いました「僕は生活の中でリズムを忘れていた。スウィングできず、人生を楽しんでいなかった」。その人がスウィングして人生を楽しむようになると、頭痛は解消されていました。


#管理人です
「目的論」という思考は治療をするに当たり非常に大切だと感じました。人は色々な表現をします。その中の一つの表現方法が症状であり、そこにはやはり意味があり、目的があるのだと思います。興味深いことの一つです。

  「今日の嬉しかったこと」
 ・爽やかなトークができた
 ・ゴキOリなどのトークをした。気持ち悪い話だが逆に面白かった
 ・友人と話した
 ・気づきがあった
by nakayamaryu | 2010-05-14 21:53 | 本の紹介など